一橋大学海外派遣留学奨学金

T. I

経済学部4年

私はスコットランドのグラスゴー大学に1年間留学しました。現地では日本では体験できない、いい意味でさまざまな困難を経験しました。殆ど全ての困難は英語が十分に堪能でないことが原因でした。表面的な会話しかできない、ディスカッションで意見が言えない、薄 い人間関係しかできない、これらはよくある話ですが実際に体験すると、とても辛く、悔しいものでした。留学当初は誰かと会話をするたびに自分の力不足を痛感して心が折れかけるため、人に会うのが嫌になったこともありました。それでも、自分の英語はpassionで伝えて、passionで理解する英語だと言い聞かせて、ひたすら英語を使う機会に足を運びました。その甲斐もあり、留学が終わるまでには一生交流があるだろうと思われる友達が数人で きました。外国出身の友達との交流で私は人生観が大きく変わり、日本的な“成功”を求めるモチベーションの源泉が外部にある考え方から、自分の興味・強みを活かしてどう社会に 正の影響を与えたいのかという内発的なモチベーションで思考できるようになりました。この変化は一橋大学基金が学習・交流の機会を支援してくれたおかげです。これ以上に幸せで勉強になる1年は今後に人生でもないのではないか、そう思えるかけがえのない1年間になりました。