HIAS-BRC支援基金

「社会科学と脳科学の融合」という新たな学術領域を切り拓き、先進的実証研究を推進することにより、現代社会が直面する複雑な課題の解決に資する知を創出します。

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ご支援のお願い

 このたび一橋大学では「HIAS-BRC支援基金」を設立いたしました。本基金は、本学が社会科学の総合大学として長年にわたり培ってきた研究・教育の基盤を土台に、脳機能計測技術を積極的に活用することで、社会科学と自然科学の融合による新たな学術領域を切り拓き、現代社会が直面する複雑な課題の解決に資する知の創出を目的とするものです。

本学はこれまで、社会科学分野における国内外のリーダーシップを担う多くの人材を輩出し、深い洞察と批判的思考を備えた研究者や実務家を育成してまいりました。その伝統を礎に、本学社会科学高等研究院(Hitotsubashi Institute for Advanced Study: HIAS)脳科学研究センター(HIAS Brain Research Center: HIAS-BRC)では、脳機能計測と社会科学の知見とを融合させ、人間の意思決定、認知、社会的相互作用といった複雑な行動の神経メカニズムの解明に取り組んでいます。

現代において、「人間とは何か」という根源的な問いに、科学的アプローチで迫ることは、教育・福祉・経済といったあらゆる社会システムの理解と変革に直結する重要な試みです。脳機能計測を基軸とした研究は、よりよい社会のあり方を構想するうえで不可欠な手がかりをもたらします。

このような挑戦的な研究を推進するため、脳科学研究センターでは、研究設備の整備、高度な知識と技術を備えた若手研究者の育成、社会との接点を意識したアウトリーチ活動の充実など、持続可能な研究体制の構築を進めております。

“社会科学と脳科学の融合”という新たな知的フロンティアの実現を通じて、人間理解を深化させ、社会科学の新たな地平を切り拓き、社会全体に新たな価値を還元していく。この目標の達成には、皆様の温かなご支援が何よりも力強い後押しとなります。

本基金の趣旨にご賛同いただき、ぜひともご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年7月 社会科学高等研究院 脳科学研究センター長 福田玄明

基金の使途

項目          内容
研究推進・社会科学における脳科学研究の推進
・脳構造と社会的、職業的活躍の関連性に関する研究の推進
・本学の研究力の発信とブランド力の強化
・学生・若手研究者の研究活動支援
・卒業生と大学のつながりの強化

HIAS-BRC支援基金は、次のように活用させていただきます。

  1. 社会科学における脳科学研究の推進
     脳と社会的成果の関連を科学的に考察する先進的研究を通じて、社会科学分野ではまだ数少ない脳機能計測を用いた実証的研究を推進します。これにより、学術的にも高い価値を持つ独自の研究領域を形成し、国内外における一橋大学の社会科学分野におけるリーダーシップを強化します。
  2. 脳構造と社会的、職業的活躍の関連性に関する研究の推進
     脳構造と社会的、職業的活躍の関連を科学的に考察する先進的研究を通し、数少ない社会科学分野における本格的な脳計測研究としての科学的価値を有するとともに、本学における脳機能計測研究の第一歩とします。
  3. 本学の研究力の発信とブランド力の強化
     本学の伝統ある社会科学の知と最先端の脳科学を融合させた取り組みを、学術界に向けて積極的に発信します。脳科学研究センターの存在感を高めることで、大学全体のブランド力の向上と国際的発信力の強化に貢献します。
  4. 学生・若手研究者の研究活動支援
     次世代の研究を担う学生や若手研究者に対する研究資金の支援、設備利用、教育機会の提供など、多角的な次世代支援を行います。
  5. 卒業生と大学のつながりの強化
     卒業生が脳機能計測研究に参加できる場を設けることで、卒業生同士のネットワークを一層活性化させるとともに、大学との継続的なつながりを深めてまいります。さらに、在学生にとっては、多様なキャリア像に触れ、将来を考えるきっかけとなるような貴重な交流の機会を提供することを目指します。

活動報告

今後活動報告を掲載してまいります。

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